埼玉県小川町・はるか縄文までさかのぼる ~寺社仏閣史跡めぐり~

埼玉県小川町は、嵐山町と並んで『武蔵の小京都』と呼ばれるほど、歴史的価値のある寺社や仏閣、城跡などの名所旧跡が至るところに存在する。

また令和の時代にふさわしく、俳人・松尾芭蕉にゆかりのある句碑が町内数か所に点在し、また万葉集の研究者として知られる僧侶の記念碑(万葉の碑)が小高い丘に建つ。

はるか奈良時代に建造された「穴八幡古墳」は、県内最大級の方墳。町の南西部には「古寺」と呼ばれる地名もあるほど…古刹が取り巻く繁栄の時代をさかのぼり、遠く縄文時代から続くこの町の歴史を紐解くロマン旅をしてみてはいかがだろうか?


大塚八幡神社

鎌倉幕府の滅亡後に、かつての将軍守邦親王が、慈光寺山麓の古寺の里に亡命した際、かつてこの地を支配していた猿尾氏に迎えられ鎌倉から勧請したとされる由緒ある神社。

この神社に続く参詣路は、現在は舗装され民家に囲まれているが、一の鳥居は未だ健在、見事にそびえる。ここから東へ向かうと仙覚律師遺跡や小川町立図書館に出る。

ちなみに境内にある八幡台グラウンドは、古くは八幡神社の馬場だったとのこと。境内には芭蕉句碑がある。

所在地埼玉県比企郡小川町大塚42
アクセス小川町駅より徒歩20分
 
関越自動車道
嵐山小川インターより車で15分
駐車場付近に無料駐車場あり

八宮神社(本殿・分殿)

祭神は「五男三女神の八柱の神」と伝えられ、”八宮”の名は八柱の神を祀ることを意味する(通説)。本殿は1833年(天保4年)に再建されたもので、分殿も含めると現在、小川町に4社、嵐山町に4社、滑川町に1社と比企郡に限って存在。

しかもほぼ鎌倉街道上道に沿って集中的に分布している。また境内には青麻大神社(あおそだいじんじゃ)があり、古くは「青麻三光宮(あおそさんこうぐう)」と称され、足の神様を信仰している。かつては足が痛とここで祈願し、治るとそのお礼にわらじを奉納する習慣があった。

所在地埼玉県比企郡小川町小川991-1
社務所開所時間
10:00~15:00
社務所定休日月~土曜日
(日曜日・祭礼日のみ開所)
アクセス・小川町駅より徒歩25分
・小川町駅より「パークヒル」行きバス「八宮神社入口」下車後、徒歩3分
 
・観光案内所「楽市おがわ」レンタサイクル10分
 
・関越自動車道
嵐山小川インターより車で10分
駐車場5台

西光寺

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「大寺」の通称で親しまれている曹洞宗の寺院。趣のある鐘楼が何ともシンボリックである。室町時代後期に創建されたと言われ、境内にあるしだれ桜とカタクリは、春には御堂と鐘楼をあざやかに彩る。

境内の裏手にはカタクリとニリンソウの群生地があり、毎年3月下旬から4月上旬のは花々が演出する白と紫色のカーペットを一目見ようと、多くの観光客が訪れる。

所在地埼玉県比企郡小川町小川1277
アクセス・小川町駅より徒歩30分
・小川町駅より「小川パークヒル」行きバス「伝統工芸会館前」下車後,徒歩5分

・関越自動車道嵐山小川インターより車で10分
駐車場あり
電話番号 0493-73-0860

大聖寺

所在地埼玉県比企郡小川町下里1857
開所時間
9:00~16:00
収蔵庫拝観料200円(要事前連絡)
アクセス・小川町駅より徒歩45分
・小川町駅より「小川パークヒル」行きバス「下里」下車後、徒歩7分
 
・関越自動車道
嵐山小川インターより車で10分
備考・護摩祈願(要予約)
毎月戌の日・大安・18日・28日
 
・春の例大祭
4月第3日曜日
 
・除夜の鐘・元旦護摩あり
駐車場50台

下里の田園風景を見下ろす高地にある天台宗の古刹。石造の法華経供養塔(六面幢)は下里の山中で石切りされた「緑泥石片岩(りょくでいせきへんがん)」で造られ、国の重要文化財に指定される。安産や水子供養、また厄除けにもご利益があり、元日は多くの参拝者でにぎわう。別名「下里観音」


仙覚律師遺跡(万葉の碑)

万葉集の研究者として知られる僧侶・仙覚の業績を称えて1928年(昭和3年)に建立された碑。仙覚がまとめたとされる「万葉集注釈」には、かつて仙覚が小川町に仮宿して編集作業をしていたと推定できる記述が残っており、小川の雄大な自然や多くの産業、史跡など多くの要素が、万葉の唄になぞらえ詠われている。

町内各所に、万葉の歌のモニュメント(約70基)が建てられおり、小川町駅前の観光案内所むすびめ(旧割烹二葉支店)前からスタートし、仙覚律師遺跡(中城跡) を経由して再び駅前に戻ってくる。そのすべてを丁寧にひも解くことで、小川町の成り立ちとその歴史をつぶさに知ることができる。

所在地埼玉県比企郡小川町大塚351(中城跡)
アクセス・小川町駅より徒歩15分

 ・関越自動車道
嵐山小川インターより車で11分

城跡

かつて戦国動乱の時代に、多くの武将がこの地に陣屋を構え、敵陣との攻防を図ったとされる。小川町とその隣の嵐山町には、現在城郭こそないものの、その跡地が確かに残っている。

嵐山の広大な土地にかつて建っていた杉山城や菅谷城の跡地と比べると規模は狭まるが、小川町には、町の五方を守るように、北は「四津山城跡」、東は「腰越城跡」、南は「青山城跡」、中心部は「中城跡」、東は「小倉城跡(嵐山町)」が残り、土塁や堀切の跡が随所に残る。
戦国時代の歴史ファンであれば、一度は聞く戦国武将の名前もあるだろう


穴八幡古墳

方形にめぐる二重の周濠を持つ県内最大級の方墳。古墳時代末期のもので、県指定史跡になっている。下里地域で採掘された特産の緑泥石片岩を使った横穴式石室が現存しているが、採掘場からこの地までの石の移動手段はナゾのまま。

また小川町近辺では採れない白石が墓に敷き詰められていたり、東海地方で造られた壺が供えられていたりと、ナゾは他にもたくさん… そもそも誰を葬った墓なのかも定かではない。

所在地埼玉県比企郡小川町増尾63−1
アクセス・小川町駅より徒歩20分

 ・関越自動車道
嵐山小川インターより車で13分

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