埼玉県小川町に現存する5つの国指定登録有形文化財

埼玉県比企郡小川町は、約1300年の歴史を持つ小川和紙や小川絹をはじめ、建具、酒造などの伝統産業で古くから市場として栄え、嵐山町と並んで「武蔵の小京都」と呼ばれている。

今でも町家や洋館、石蔵などが 町内に数多く残っている。熊谷から甲府までをつないだ秩父往還(旧国道254)は、小川町を横断する目抜き通りであり、和紙や絹などを運ぶ商人が羽を休める宿場町として多くの商家が軒をつらねた。

その両脇に細く連なる北裏通り・南裏通りにはうなぎの寝床ともいえる小路地数多く存在し、かつては置屋にと勤める遊女が、酒で舞踊で商人をねぎらったという。今回は、かつてのこの町の商業の発展をあゆみを現代に残す5つの国指定登録有形文化財を紹介していく。

田中家長屋(五軒長屋)

木造二階建切妻造鉄板葺で、道なりに屈曲した独特の造り。一、二階とも腰下見板張上部漆喰塗。小屋は二重梁和小屋。もと六軒長屋でうち五軒分が残る。

所在地埼玉県比企郡小川町大字小川字上町177
アクセス小川町駅より徒歩7分
駐車場付近にコインパーキングあり

割烹旅館二葉本館

小川町駅からの駅前通りに西面して建つ。正面側は複雑な屋根構成で,2階には床の間と舞台が広がる70畳の大広間がある。吟味された建材とともに職人芸が随所に発揮された数寄屋風料亭建築。

所在地埼玉県比企郡小川町大塚32
アクセス小川町駅より徒歩5分
営業時間・定休日11:30~14:00LO
16:30~19:00LO (※夜は要予約)
月曜定休
電話番号0493-72-0038
駐車場25台
公式サイトhttps://ogawa-futaba.jp/


割烹旅館二葉本店六六亭(ろくろくてい)

本館の東方,庭園内の池畔に建つ。逆Z字形の棟をもつ寄棟造,桟瓦葺の平屋建で,内部は4畳半と8畳の客室2室等からなり,池上の8畳茶室は船底天井をもち,南面と東面に高欄付きの縁を廻す。本館と同様銘木奇木を用いた数寄屋風離れの好例。

所在地埼玉県比企郡小川町大塚32
アクセス小川町駅より徒歩5分
営業時間・定休日11:30~14:00LO
16:30~19:00LO (※夜は要予約)
月曜定休
電話番号0493-72-0038
駐車場25台
公式サイトhttps://ogawa-futaba.jp/

旧玉成舎主屋  

小川町はかつて養蚕・絹織物業が盛んだった。そのなかで旧玉成舎主屋は、養蚕改良を目指し養蚕伝習所として、明治21(1888)年に建築されました。

伝習や品評会のほかに集会の会場としても利用され、板垣退助らが訪れた記録がある。現在は複合施設としてリニューアルされ、一階に有機野菜食堂(わらしべ)、二階にインドネシア雑貨店(ぶんぶん堂)と地元産ワインの角打ちバー(武藏ワイナリー直売所)が入る。

所在地埼玉県比企郡小川町小川197
アクセス小川町駅より徒歩10分
営業時間・定休日11:00~20:30
月火曜定休
電話番号0493-74-3013
駐車場店舗横2台程度
(店舗から徒歩1分ほどのところに駐車場複数台分ございます)
公式サイトhttps://gyokuseisha.jp/

 

旧玉成舎石蔵

昭和36(1961)年に建てられた大谷石を積んだ石蔵。小川町では大正はじめ頃から緋染がはじまり、染色加工も発展。昭和の初め頃には関東における代表的な紅絹として知られるようになった。

この石蔵は、絹の保管庫として用いられたと考えられ、文化価値の高い歴史建造物とし評価されている。現在はPEOPLEというカフェ&セレクトショップにリニューアルし、こだわりのブレンドコーヒーやジュースとあわせて、ケーキや焼き菓子などのスイーツを楽しむことが出来る。

所在地埼玉県比企郡小川町小川197
アクセス小川町駅より徒歩10分
営業時間・定休日公式サイトを参照
電話番号
駐車場店舗から徒歩1分ほどのところに駐車場複数台分ございます
公式サイトhttps://www.instagram.com/people.jp/?hl=ja

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