【比企サイクリングツアーレポートvol.4】Satoyama Escape 〜 The Craftsman’s Journey 〜

Satoyama Escape 〜 The Craftsman's Journey 〜

2024年11月25~26日の二日間、埼玉県比企郡ときがわ町エリアにて「Satoyama Escape  ~ The Craftman’s Journey ~」が行われた。このツアーは1300年の歴史がある慈光寺を由来とする手仕事や暮らしを体験するというコンセプトで、ときがわ町で宿泊・アウトドア事業を営む青木達也さんがリーダーとなっている。

ツアーリーダー青木達也さんの紹介&コメント

ツアーリーダー 青木達也さん

「ときがわ町の自然の風景や人が好きで、2019年に移住しアウトドアの事業を始めました。ときがわ町の里山の風景やそこに暮らす人たちのルーツを辿ることで、日本人の根底にある価値観に触れてもらいたいです」

Day1. 屋外でのお弁当や箸づくり・体験

屋外でのお弁当や箸づくり・体験

2024年11月25日、埼玉県比企郡ときがわ町の明覚(みょうかく)駅。

冬晴れの下、この地の職人たちの物語を体験するツアー「Satoyama Escape ~ The Craftman’s Journey ~」が行われた。

ツアーリーダーの青木さんは、自らが住む町にやってきたゲストたちにこのツアーへの思いを解説した後、ebike(電動アシストバイク)でさっそうと走り出した。

里山の風景のなかをしばし走り、まずは本日の宿となる「NONIWA」へ。

併設されたキャンプサイトでまずは昼飯をとることに。

地元でキッチンカーを営む有機野菜料理マイスターからお弁当を受け取り、外で食事をとるという豪華なひとときを堪能。

マイ箸と手漉き和紙体験

お腹を満たした後は近くの「ホリコシ製作所」へと移動し、次なる体験の「お箸づくり」へ。

若き木工職人さんを師匠に、ゲストそれぞれがマイ箸を削りだしていく。

木工の町として有名なときがわ町ならではのアクティビティだ。

名前入りのマイ箸をカバンに入れゲストさんも一様に笑顔に。

その後わずかな移動を経て、今度は青木さんが「手すき和紙体験のために小さな落ち葉や枝を拾い集めてください」とユニークな指示を与え、ゲストを驚かす。

そしてみなそれぞれ拾い集めた素材をもって、次の目的地「手漉き和紙体験たにの」さんへ。

ここでも職人さん指導を受けつつ、持参の素材で和紙のデザインを生み出していく。

この和紙作りは翌日へとつながっていく。

紙づくりも和紙作りも慈光寺由来の技術であり、長くときがわ町にあるものだ。

お箸づくり

マイ箸を使って夕飯を楽しんだゲストたちは、たった一日ながら多数のアクティビティをともにしたことで仲を深め、そのまま宿で懇親会をスタート。

お酒を手になかには深夜まで星を見上げていたグループも。

Day2. ハンモックで森の空気を、うどんで土地の味を感じる

ハンモックで森の空気を、うどんで土地の味を感じる

二日目は宿近くの低山ハイキングからスタート。

青木さんは単に山を登らせるだけでなく、日本の山に関する知識やレジャー事情などを語り、ゲストを飽きさせない。

山頂のハンモック体験とコーヒーで癒しを得るうちに、あっという間にお昼の時間に。

地元のうどん職人がNONIWAのキッチンに現れ、直々にうどん作りをレクチャー。

海外人気も高まる日本食をゲスト自らの手で仕上げていく。

味はいわずもがな美味。

そしてツアーアクティビティの最後は、前日作った彩り和紙に木の枠を付け「ミニ障子」として完成させること。

世界にひとつだけの和紙作品を旅のお土産に。

世界に一つだけの和紙作品を旅のお土産に。

ゲストの一人が「たった二日でこれほどの体験を入れてくれて満足度がめちゃくちゃ高いです。今までで一番楽しいツアーだったかも!」と語るほど、青木さんプレゼンツの「The Craftman’s Journey」は心に響いたようだ。

「アウトドアタウンに歴史や文化を取り込み、魅力的な町へ」(ツアーリーダー青木さん)

アウトドアタウンに歴史や文化を取り込み、魅力的な町へ

ツアーリーダーを務めた青木さんは今回のツアーをこう振り返る。

「ときがわ町は近年アウトドアタウンとして盛り上がってきていますが、今回のように地域の歴史や文化を取り込むことで、さらに魅力的な町として知ってもらえる可能性を実感しました。次回はもっと慈光寺の文化を取り入れた内容にしてブラッシュアップしていきたいです」

比企エリアから日本の魅力を!次なるツアーへ続いていく

比企エリアから日本の魅力を! 次なるツアーへ続いていく

現在日本国内において「インバウンド対応」や「オーバーツーリズム」が叫ばれるなか、国外のゲストを想定した小規模なツアーが徐々に増えてきている。

こうしたスモールなツアーは、大規模な観光ツアーから溢れ出た受け皿になるだけでなく、より深く、ローカルな日本の魅力を伝える「アドベンチャーツーリズム」として機能していくことだろう。

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