2024年10月24~25日の二日間、埼玉県比企郡小川町・東秩父エリアをメインに「比企地域サイクリング&ハイキングツアー」が行われた。自転車と山登りを組み合わせ、同エリアの個性的な文化を堪能したローカルツアーのレポートをお届けする。
ツアーリーダー土居利幸さんの紹介&コメント

埼玉県おもてなし通訳案内士。
英語、ポルトガル語がしゃべれるトライリンガルで10年間以上の海外駐在時には北米、カナダ、スイス、オーストリアでの登山&トレッキング経験からハイキングガイドとして活動している。
「都会の喧騒から離れた、比企地域の田舎ならでは体験を含めた2日間のツアーです。低い山ながらトレッキングもあり、歴史と文化を巡るアクティブな旅を楽しんでほしいという想いで、このツアーを作りました」
Day1. 自分の脚で城攻めを体感!古民家では餅つき体験も!

秋深まる空の下、ツアーリーダーである土居さんとゲストたちが、ebike(電動アシストバイク)で走り出す。
「埼玉県比企地域サイクリング&ハイキングツアー」の1日目は、比企地域にいた過去の武士や農民の生活を体験するようなコンテンツが盛りだくさん。
まずは嵐山町にある史跡博物館で土地の歴史を学び、その後その舞台である杉山城跡地へ。
百年以上前に城があった丘へ自らの脚で登ることで、当時の城攻めを疑似体験。
ゲストたちに当時の武士の視点や感情とともに、今は無き城からの景色を楽しんだ。

ここからebikeで移動して隣の小川町へ。
お昼ご飯に「食堂わらしべ」で有機野菜のランチを頂いた後は、国指定重要文化財である「吉田家住宅」で餅つきを体験。
地元の親父さん直伝の方法で餅をつき、つきたての餅を保存食にしてそのままお土産に。
さらに夕飯は「和膳処むすび」にて伝統的な精進料理をいただき、心と体をきれいにして一日目を無事終了した。

Day2. 低山ハイキングの後は、日本酒の試飲&購入で大満足

曇りがちな二日目も元気にebikeで出発。
この日のハイライトは自転車を一度車に預けてからの「ハイキング」。
東秩父村にある官ノ倉山を2時間半ほどかけて登山を楽しんだ。
残念ながら霧がかった山景色となってしまったが、ゲストいわく「低山なので苦しくなく、みんなで楽しくハイキングできました」と好評。
下山後の昼食は同地域のレストラン「八間屋」で、地元食材を使った創作料理に舌鼓を打つ。

比企地域を巡る旅の最後は、小川町で100年以上の歴史をもつ酒蔵「晴雲酒造」。
サイクリングツアーのゴール地点であるこの蔵では、伝統的な酒造りの見学や解説を受けるとともに、複数の日本酒の試飲も楽しめた。
晴雲ブランドの味の良さを実感したゲストたちのなかには3本以上の酒瓶を抱える人も。
こうして、自転車と山登りを組み合わせた土居さんのツアーは、たくさんの体験とお土産をゲストに持って帰ってもらった。
「地元の方々との結びつきを強め、ゲストさんを笑顔に」(ツアーリーダー土居さん)

「サイクリングツアーのリーダーとしてまだまだ足りないことがありますが、ゲストさんとのんびり走りながらたくさんの地元の方々と対話できたのが一番よい点ですね。特に吉田家状宅での餅つき体験は、ゲストさんにも好評でうれしかったです。今回のツアーを通じて、私自身が今以上に地元の方々との結びつきを強め、もっとゲストさんの笑顔が見られるよう頑張りたいです」
比企エリアから日本の魅力を!次なるツアーへと続いていく

現在日本国内において「インバウンド対応」や「オーバーツーリズム」が叫ばれるなか、国外のゲストを想定した小規模なツアーが徐々に増えてきている。
こうしたスモールなツアーは、大規模な観光ツアーから溢れ出た受け皿になるだけでなく、より深く、ローカルな日本の魅力を伝える「アドベンチャーツーリズム」として機能していくことだろう。
▶︎ 【比企サイクリングツアーレポートvol.1】The Sake & Fan Ride Tour|「小川町」のテロワールをローカルライダーと走って体感 の記事はこちら
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▶︎ 【比企サイクリングツアーレポートvol.4】Satoyama Escape 〜 The Craftsman’s Journey 〜 の記事はこちら
▶︎ 【比企サイクリングツアーレポートvol.5】オーガニックユートピア 五感で感じる小川町ふれあいの旅 の記事はこちら
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