【比企サイクリングツアーレポートvol.5】オーガニックユートピア 五感で感じる小川町ふれあいの旅

オーガニックユートピア 五感で感じる小川町ふれあいの旅

2025年1月29、30日の二日間、埼玉県比企郡小川町・ときがわ町で「オーガニックユートピア 五感で感じる小川町ふれあいの旅」が行われた。このツアーのコンセプトは「持続可能な農業の普及に取り組む小川町のこだわりや豊かな自然環境を巡りながら、地域住民との“有機的な繋がり”を楽しむ」というものだ。

ツアーリーダー 泉地春香さんの紹介&コメント

泉地春香さん。地元農業のPR発信活動している小川町地域おこし協力隊の一人。

「小川町の自然と野菜、そして人に惹かれて3年前に移住してきました。農場へ行き、その農場で作られた野菜やお米を使ったレストランや酒蔵で味わい、人と出会うことで心も身体も喜ぶ体験をしてほしいです」

Day1. 有機農業の里「小川町」をサイクリングで巡る

有機農業の里「小川町」をサイクリングで巡る

晴れ渡った冬空のもと、小川町駅の周辺スポットにツアーのゲストが集まった。

有機農業の野菜やそれにまつわる人や食文化を伝えるべく、リーダーの泉地さんがサイクリンググループの先頭を走りだす。

まず最初に向かったのは大聖寺。

高所にあるお寺から小川町内の農業地を一望し、町の歴史や農業地としての特徴を語る。

分校カフェMOZART(モザート)

早めのランチ休憩に立ち寄ったのは「分校カフェMOZART(モザート)」。

廃校になった小学校を利用したカフェで、このツアーのためにの教室を開いてもらい、みんなで食事をとれることに。

小川の有機野菜をふんだんに使ったプレートに、ゲストみんなが満足した。

霜里農場を見学

食事を終え教室を出た後は、徒歩で「霜里農場」を見学しに向かう。

じつはさきほどのMOZARTランチはこの農場の収穫物で作られており、ゲストは「今食べたものは、すぐ隣で作られている!」という純粋な驚きに感動しつつ、農場主である金子さんの解説に聞き入る。

サイクリング再開!とうふ工房わたなべへ

有機野菜のおいしさに納得しつつサイクリングを再開し、隣町のときがわへ。

電動アシストバイクの力を借りながら川沿いを走っているうちに「とうふ工房わたなべ」に到着。

おやつのおからドーナッツや豆乳を食べていると、「これらも小川町産の大豆を使っているんですよ」と泉地さんから説明が入った。

小川宿・鴻倫で特製鍋を堪能

再度ペダルをこいで小川町へ戻り、宿である「小川宿 鴻倫(こうりん)」に到着。

女将さんには、霜里農場やとうふ工房わたなべで手に入れていた食材を使った特製の鍋を作ってもらっていた。

有機野菜のおいしさを二重三重に味わいながら、ゲスト同士で仲良く対話する夜となった。

Day2. 「和紙すき」と「日本酒飲み比べ」で小川らしい体験を

「和紙すき」と「日本酒飲み比べ」で小川らしい体験を

二日目も快晴のなかスタート。

この日はサイクリングの距離を短くし、小川町の方々との交流・体験をメインに。

体験に関連する槻川に寄りつつ、まずは「和紙すきの村」で和紙すき体験を行う。

職人さんの指導を受けながら一人ひとり和紙を丁寧に作り、オリジナルの飾りで彩を加えていく。

晴雲酒造で試飲会

続いては、町内で100年以上の歴史をもつ酒蔵「晴雲酒造」へ。

日本酒の製造過程や地域との連携・循環の解説を社長自らが行うとともに、そのまま旧蔵の二階へと移動。

そこに待ち受けていたのは「晴雲ブランドのお酒5種の試飲会」。

お酒の味だけでなく、専門的な知識も身に付く特別な体験となった。

自然処玉井屋で豪華な昼食

最後は晴雲酒造併設のレストラン「自然処玉井屋」での豪華な昼食。

もちろんここにも小川町の有機野菜や酒麹が使われており、地元ならではの絶品料理が味える。

「生産者さんの顔や畑まで知っていると、自分の舌以上においしく感じます」とゲストの一人がまとめてくれた。

有機的ツアーは味わいどころ盛りだくさん

自転車の走行は酒蔵で終了しているので、あとは小川町の散策とお土産購入を済ませてツアーは無事終了。

泉地さんが培ってきた人脈や町のネットワークをフルに生かした有機的ツアーは「味わいどころ」盛りだくさんで、ゲストらの満足度も非常に高いものとなった。

「有機的なつながりを、楽しみながら学べる機会をこれからも作りたい!」(ツアーリーダー 泉地さん)

「有機的なつながりを、楽しみながら学べる機会をこれからも作りたい!」(ツアーリーダー 泉地さん)

「私自身も有機農業の循環の仕組みを体感してびっくり!美味しい野菜を食べて感動!小川町の有機的なつながりを、楽しみながら学ぶ最高の環境がこの町には既にあるということを改めて実感した機会となりました。次回はさらに体験の要素を入れた内容にブラッシュアップしていきたいです」

比企エリアから日本の魅力を!次なるツアーへ続いていく

比企エリアから日本の魅力を!次なるツアーへ続いていく

現在日本国内において「インバウンド対応」や「オーバーツーリズム」が叫ばれるなか、国外のゲストを想定した小規模なツアーが徐々に増えてきている。

こうしたスモールなツアーは、大規模な観光ツアーから溢れ出た受け皿になるだけでなく、より深く、ローカルな日本の魅力を伝える「アドベンチャーツーリズム」として機能していくことだろう。

▶︎ 【比企サイクリングツアーレポートvol.1】The Sake & Fan Ride Tour|「小川町」のテロワールをローカルライダーと走って体感 の記事はこちら

▶︎ 【比企サイクリングツアーレポートvol.2】埼玉県比企地域サイクリング&ハイキングツアー の記事はこちら

▶︎ 【比企サイクリンツアーレポートvol.3】平野から里山へ 自転車で「比企丘陵」の人と食に出会う旅〜2DAYS around The HIKI plains〜 の記事はこちら

▶︎ 【比企サイクリングツアーレポートvol.4】Satoyama Escape 〜 The Craftsman’s Journey 〜 の記事はこちら


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